―ベルギーでたくさん経験したからこそ見つけた自分らしい生き方―
坊野 樹理さん
教育学部 学校教育教員養成課程 英語教育コース
留学期間:2025年9月~2026年6月
留学先:カトリック大学ルーヴェン
留学先大学について
カトリック大学ルーヴェン(KU Leuven)は、1425年に設立された、ベルギー最大かつ最古の大学です。ルーヴェンだけでなくブリュッセルなどにもキャンパスがあり、学生交流が盛んなことが魅力の一つです。様々な国から来た学生やフレンドリーな教授に囲まれ、多くの刺激を受けました。
特に印象的だったのは、ルーヴェンそのものが「学生の街」だったこと。街のあちこちにキャンパスや学生寮、食堂、コミュニティスペースがあり、バーやカフェも学生であふれています。授業が終われば友人とカフェで話し、夜はバーでビールを飲む。そんな学生生活が街全体に広がっていました。比較的治安がよく、初めてのヨーロッパ生活でも安心して過ごせたことも大きな魅力です。
また、文学部には日本学科があり、日本に興味を持つ学生と交流する機会もあります。日本学科の学生たちが企画するイベントにもほぼ毎回参加し、現地の学生と友達になるいいきっかけにもなりました。さらに各学部には「Faculty Bar」があり、学生たちはそこでお酒を飲んだり、勉強したり、イベントを楽しんだりしています。日本とは異なる学生文化を身近に感じられたことも印象に残っています。
様々な国の学生と出会い、勉強したり遊ぶ中で本当に多くのことを学びました。初めてのヨーロッパ留学先がカトリック大学ルーヴェンで本当によかったと、心から感じています。
学習面について
留学生活で特に苦労したことの一つが学習面です。日本の大学のように毎回課題が出るわけではありませんが、一回の授業は2~3時間と長く、内容も非常に濃いものでした。授業はすべて英語で、教授から質問を投げかけられることも多く、最初は発言することに難しさや怖さを感じました。しかし、一度勇気を出して手を挙げてみると、次第に抵抗がなくなり、教授と話す機会も増えて授業が楽しくなりました。
また、日頃から計画的に予習・復習をしなければ、試験期間に大変な思いをします。私自身、3~4つの授業をこなすだけでも精一杯でした。KU Leuvenには試験前に「準備期間」があり、授業のないこの期間、学生たちは試験勉強に集中します。図書館やカフェ、大学や寮のコミュニティスペースなど勉強できる場所も充実しており、どこへ行っても勉強する学生の姿が見られました。「みんな頑張ってるから私も頑張ろう!」といつも励まされていました。
試験は筆記の場合2~3時間程度で、授業で学んだことを自分の言葉でどれだけ表現できるかが重要です。オーラル試験やレポート形式の授業もあり、評価方法も様々でした。同じ授業の学生と協力したり、教授に質問したりしながら勉強する中で、うまくいかず悩むこともありました。しかし、ただつらかっただけではなく、日本とは異なる学習スタイルの中で、興味のある分野をより深く学べたことは、留学を終えた今も私の大きな財産になっています。
生活について
1ユーロ=185円ほどと、日本と比べて物価が高いベルギーでの生活は、節約も必要不可欠でした。家賃は安くても月10万円ほどで、寮によっては洗濯機がなく、コインランドリーを利用する必要があります。洗濯も1回約8ユーロかかります。なるべく自炊をしたり、洗濯の回数を減らしたりして工夫しました。
また、授業以外の時間では、大学のスポーツキャンパスでズンバ教室に参加してみたり(多くのスポーツを体験できます)、友達とカフェに行ったり、パーティに参加したりもしました。現地の学校見学にも行ってみました。ベルギーは国土が小さく、フランス、ドイツ、ルクセンブルクと国境を接しているため、週末には近隣国へ日帰り旅行することもできます。また、学生向けの割引制度を利用すれば、電車や美術館などをお得に利用でき、学生に優しい国だと感じました。
その一方で、夜になると多くの店が閉まり、日曜日は営業していない店も多く、24時間営業の店もほとんどありません。レストランで水を頼むだけでも3~4ユーロかかるなど、日本との違いに驚くこともありました。こうした不便さや日本との違いが、自分が外国人という立場で異国で暮らすとはどういうことなのかを学ぶいい機会となりました。
留学で得たこと
私は留学を通して、自分という軸を持って人生(日々)を楽しむことの大切さを学びました。ヨーロッパで1年間生活する中で、人々が自分の時間を大切にし、やりたいことにまっすぐ向き合いながら人生を楽しんでいる姿に強く惹かれました。友達とハイキングに行ったり、カフェでゆっくりしたりパーティに参加したり、でも勉強するときは本気で取り組む。そして、挑戦したいことがあれば、まずやってみる。その姿勢がとても素敵だと感じました。
もちろん、自分の英語力の不足から、やりたいことに挑戦できなかったり、友達づくりや授業で苦労したり、悔しい思いをすることも多くありました。しかし、それらの経験が「もっとできるようになりたい」という次の目標につながり、モチベーションになっています。
そして何より、留学を通して本当にたくさんの人に出会えたことが大きな財産です。様々な価値観を持つ人たちと過ごす中で、人とのつながりは人生をより豊かにしてくれるのだと改めて感じました。自分のペースを大切にしながら、やりたいことにまっすぐ挑戦し、時には思い切り楽しむ。そんな生き方を大切にしていきたいと思います。
後輩へのアドバイス
留学にとても挑戦したかった私は、募集が始まるとすぐに申し込み、やる気満々で準備をしていました。しかし、出国直前になると「友達はできるかな」「英語は大丈夫かな」と、やはり不安になりました。しかし、怖いと感じることは、自分がコンフォートゾーンから一歩踏み出そうとしている証拠でもあります。その一歩こそが、自分を成長させてくれるのだとこの留学を通してしみじみと感じました。
今回の留学では、悔しい思いをすることも多く、正直「もう一度リベンジしたい」という気持ちでいっぱいです。「Try & Error」という言葉のように、うまくいかなかったら、また挑戦すればいい。留学を価値のあるものにできるかどうかは、自分次第だと思いますし、失敗を恐れないでたくさんチャレンジしてみてください。
だからこそ、留学前に「何をしたくて留学するのか」「なぜその国に行くのか」をできるだけ明確にしておくことをおすすめします。不安でいっぱいになったら、Wish Listを作って、これから始まる生活を想像しワクワクしてみてください。つらい時には、日本人の友達や家族だけでなく、現地の友達も支えてくれます。自分なりの方法で、留学という貴重な機会を思い切り楽しんでください。
